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険悪な雰囲気の中での重苦しい夕飯が終わり、のりが皿を洗う音がやけに響くなか、居間に全員が集合する。
「ジュン、紅茶を入れて頂戴」
反射的に立ってしまう。
「……」
「……?」
悲しいかな、パブロフの犬よろしく、習慣はすっかり身にしみついてしまったようだ。
「こっ、ここここれはですねぇ……その、たまには翠星石が入れてやってもいいかなーなんて、そういう風に思ったわけじゃねーですよ!?」
あ、すごい。だいたいこんな感じだ。というか演技としては完璧だ。
「……いいわ。翠星石、入れてみなさい」
「承知ですぅ!」
真紅も合わせてくれている。
さて、いつもどおり入れるとするか。
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