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さて、水銀燈との一戦を終えたジュン一行は──
ドサッ
「ぐえ」
ドサドサッ
「ぐああ……」
ごすっ
「……」
まずベッドに横たわっていたジュンが目を醒まし、その上に真紅、蒼星石、雛苺の順に着地。
そして逆さまに落ちてきた翠星石の頭とジュンの頭が。
「いててですぅ……」
ジュンが頭をさすりながら体を起こす。
「なんだよもう……」
次いで、翠星石が起き上がる。
「……」
「……」
ジュンと翠星石は顔を見合わせ、黙りこんだ。
「ジュン、紅茶を淹れて頂戴」
沈黙を破ったのは真紅の一声。
「ああもう! 分かったよ!」
うんざりして答える翠星石。
「……」
真紅も気づいたようだ。そして、
「翠星石」
「は、はいです!?」
真紅が呼ぶと、ジュンがびくっとして答えた。
「……」
再び沈黙。
「えっと……ジュン君と翠星石の中身が入れ替わった、ってところかな」
蒼星石は確信する。
「うゆ?」
いまだ状況が掴めない雛苺が首をかしげる。
「……ええぇぇぇぇぇ!!?」
その場の全員(一部地域を除く)が一様に驚嘆の叫びをあげた。
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