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「嘘…だよね…?だってあたしたち幼なじみだもん…ずっと一緒だもん…」
『…嘘なんかじゃない。転校するんだ―…。』
「―…嫌だよ…」
「そんなの嫌だ!!!!」
裕翔の胸ぐらに掴みかかるようにして叫んだ。
涙が溢れだした。
『…っ…仕方ないんだ…。』
愛奈から顔を反らして呟く。
「っ…だ…だって…離れ離れに…なっちゃう…っもん…」
愛奈は力無くその場に座り込んだ。
『…泣かないで。離れても心は繋がってる。』
裕翔は優しく愛奈を抱いた。
『いつか絶対戻ってくる。…愛奈を迎えに来るから。』
「…ほんと…に…?」
『うん。約束する。』
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