恋ってヤツ

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『…それなら大丈夫。何とか許して貰ったから気にしないで!』 余計なことを言うのは気が引けたので、後は笑ってごまかした。 現状を思えば楽天的にいられないのだが、今更ここで焦ってみても仕方ないのはよく分かっている。 ヒロミは、そう?と安心したように言い、それ以上触れなかった。 カズヒロは壁に寄り掛かって外に視線を移した。 相変わらず外は暗くて何も見えないのだが、不思議と後ろ向きな気持ちにはならない。 そしてヒロミは話を続ける。
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