恋ってヤツ

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ユカの実家から100メートルも歩くと、公園があった。 そう大きいものでもなく、近所の子供が暇つぶしに遊ぶようなこじんまりとした公園だ。 ブランコが二席と大小の鉄棒に小さな砂場があるだけの小さな空間。 カズヒロは吸い寄せられるようにブランコに腰掛けた。 ブランコは小さくキイキイ唸って、カズヒロを慰めるように揺り動く。 『…はぁ~…オレカッコ悪りぃ…なぁ』
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