初級講座・第一回演義について

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諸葛亮「演義と正史の混同と言いましても、実際に日本や本場の中国でも演義と正史の区別が出来ていない人の方が多いのですよ関羽殿」 関羽「何?中国でもか?」 諸葛亮「ええ、寧ろ中国の方がその傾向が強いと言えます」 関羽「なるほどな、して実際に演義と正史はどの様に異なるのだ?」 諸葛亮「先程も申しましたが、第一には蜀贔屓ですね、特に五虎将軍の皆様、中でも関羽殿や趙雲殿。そして私、諸葛亮の脚色が目立ちますね」 関羽「またれよ、諸葛亮殿、五虎将軍とは?」 諸葛亮「ああ、関羽殿はご存知ありませんでしたね。失礼いたしました、五虎将軍とは演義の中で劉備様が任命した五人の将軍、関羽将軍、張飛将軍、馬超将軍、黄忠将軍、趙雲将軍、の事です」 関羽「何!?私が馬超や黄忠と同格だと!」 諸葛亮「まあまあ関羽殿、所詮物語ですし」 関羽「まあそうだが……ブツブテ」 諸葛亮「演義でも関羽殿はプライドが高くて怒りっぽいとされていますから演義は物語とはいえ良く練りこまれた作品だと分かりますね。では次のページでは演義で得をした人物達についてです」 関羽(綺麗に締めたな……)
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