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~放課後~
司を含めた15人が教室の真ん中に集まり、どんな飾り付けをするのか話し合っていた。
「私的には、可愛い感じにしたいなぁ」
意見を述べたのはクラス委員長の青木 香奈(あおき かな)だ。
「私もその方がいい」
賛同したのは香奈の友人、上原 雅(うえはら みやび)。
「可愛いって……男子からしたら嫌だな」
司の思っていたことを言ったのは、男子のクラス委員長、柴田 学(しばた まなぶ)である。
「オレも学に賛成」
司は迷いなく学に賛成した。
「えぇ~。じゃあどんなのにするの」
思った通り反対するような口振りで意見がとんできた。
「だからそれを今から話し合うんだよ」
反対された時のためにあらかじめ考えてあった言葉を言った。
「そう……ね」
やはり返す言葉はないようだ。
~1時間後~
意見がまとまった頃には、時計の針は6時を回っていた。その時、高塚が教室に入ってきた。
「あんまり遅くまでやってるなよ」
「はぁ~い」
それだけ言うと高塚は教室から出ていった。
~更に30分後~
「そろそろ帰るか」
学の意見に全員が「賛成~」と口を揃えた。
そして、僕達は悲劇的なものを目にすることになる。
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