eufonius

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祈る事を諦めた 透き通る空の朝 どんな気持ち抱えてても 誰にも届かないなんて… まるで私は、エコー 狭く白い部屋から 同じ景色が見える 当たり前だけを望んだ 細やかな運命(命)でさえ 儚い物としった…… 広げた地図の上、旅立つように、此処ならば自由になれる 目を閉じれば、果てない道、忘れられる痛みも全部 あの花の向こう側は やさしく眩しい方に こんな空っぽな私を 静かに抱き締めてくれる 遠くへ…連れていって 翼(胸)に傷をつけられた 動かない籠の鳥(私) 神様なんて居なくて本当は… 広げた地図の上、痩せた指で、存在を繋ぎ止めて リンと伸びた花は、今も、きっと空(天)で咲き続けている
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