都築 美咲の受難

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『はぃはぃ、皆様ちょっとご注目くださいませ』 パンパンと軽く手を鳴らしローカに集まっていた野次馬どもの視線を一気に集める千影。 流石は西宮高校の大和撫子…誰1人として逆らうことなく全員が千影の方を向く。 まぁ…8割方が男子生徒なので当然と言えば当然ではあるが。 『都築美咲の取り扱いについて幾つかルールを取り決めましたので、皆様ルールを守って正しく取り扱って下さいな』 そぅ言いニッコリと微笑む千影。 『取り扱いって…』 千影のあんまりな発言にうっすらと目に涙を溜め美咲は密やかに突っ込みを入れたのであった。 『今日から訪問は毎時限1グループのみ、1グループは5人までにすること…順番や編成等はそちらでお決め下さいな。 とりあえず今日のところはこのままお帰り下さい。 尚、観覧目的以外の殿方はこちらへ』 テキパキと生徒達を動かし、千影は美咲に観覧以外の目的を持つ男子生徒を自分の周りへと集めた。
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