出逢い

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「習ったよ!確か、醤油とミリンは男と女、力を合わせて愛とゆう具材を煮込めば美味しい料理が出来上がる。それが家庭だ。だよね」   「そうそう。わかるようでわかんないような微妙な表現ですよね」   私と津島が盛り上がっていたその時、   「ちょっと!何を騒ぃでるの!」   という怒鳴り声がした。 声の方向を辿ると、40代初め位のキツメの美人が睨んでいる。   「すいませぇん」   津島が謝ると、そのキツメの美人はギロリとまた一睨みし、去って行った。   「怖~っ。あの人は叶多香子ってお局様。皆の間では、給湯室のウツボ…」   「ウツボ?!」   「とは呼ばれてなぃんだけどね」   「呼ばれてないんかぁ~い!」  
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