ピアスと君と俺。

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----- ツルピー受ける! 誰も、授業聞いてねーし。 早く授業終わんないかな? 腹減った。 この授業終わったら、 屋上行って飯食おうぜ? ----- 俺は、 女らしさが一つもない手紙を 見つめた。 「くだらねーなー」と思いつつ、 ツルピーという言葉に、 少し笑った。 ツルピーというのは、 数学の先生。 今、まさに、 俺たちの授業をしている先生だ ちょっと頭の髪が寂しいから、 ニックネームがツルピーらしい 「了解。 授業終わったら、屋上な。」 俺は隣の由紀に言った。 由紀は、 餓鬼の頃から一緒だった。 一緒すぎて、 うざくなるくらいだ。 女のくせして、 女らしくないアイツは、 昔から喧嘩が強かった。 俺が何かされたら、 由紀がやり返してた。 倍返しで…。 俺と由紀がやり取りしてると、 授業の終わりを告げる、 チャイムが鳴った。 「今日の授業は終わり! 」 先生が言うと、 号令をかけないまま、 昼休みモードに、みんな入った
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