不運の入り組む恋のはじまり

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僕は、赤橋千秋(アカハシチアキ)。中学二年生。 念のため言うけど、男だ。 まあ、外見は女っぽいから、たまに先生に『赤橋さん』、と間違えられることもあるけど。 「ちゃき」 僕のことをちゃきと呼ぶのは、親友の松川光(マツカワコウ)。 彼とは、幼稚園の頃からの付き合いだ。 「ずっと机に突っ伏してたら、つまらないだろっ。ほら、たまには」 僕の体を軽々持ち上げる。 「やめてよ。嫌だよ、運動なんかしたくない」 「つべこべ言わないで、ささ、サッカーしましょ~」 「いやだあああ!」 光はわめく僕を連行(拉致とも言う?)し、校庭まで引きずっていった。
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