待つのは奢りだから

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待つのは奢りだから

何時ものカフェで。   何時もと同じ時間に。   何時もと同じ彼奴を。     待つ、特別な時間       何時ものように店員にアイスカフェオレを。 温かいのは直ぐに飲めないから。 腕の時計にチラリ。 カチコチ針が動く。 可愛らしい男が伝わってくる。   カチコチ   カチコチ   針のリズムに   恋心も弾む     カチコチ     カチコチ     彼奴はまだかな       大きな体     クマの様       あの体に寄りかかると安心できる           ゴツゴツとした手       可愛らしいなんて言えない       でも頭を撫でられると気持よくて仕方がない                 彼奴を考えると表情がゆるまる。       ズズーッとストローに吸い付いて冷たいアイスカフェオレを飲み込む。     アイスカフェオレが似合う俺     カフェなんて似合わない彼奴                 汗臭い作業着姿の髭面の男とブランド品で飾られた男が出会うのはまだまだ先のお話
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