2123人が本棚に入れています
本棚に追加
一時間目。国語。
う~本当に撮影やってたならやばいかなぁ~…
もしカメラに映ってたりしたらごまかしきかないよね…。
人に見られたとかならなんとかごまかせるけど物的証拠が残ってたらなぁ―…
授業なんかほったらかしで木葉はそんな事を考えていた。
…すると。
「高宮!!この問題の答えは??」
授業に集中していなかったのがバレてしまったらしく、先生に指されてしまった。
「え、あ、すみません。わかりません!!」
木葉は焦って席から立ち上がり、申し訳なさそうにそう答えた。
「答えられないならちゃんと授業聞いとけ~!!」
先生には木葉が反省しているのが伝わったらしく、特に怒った様子もなく優しく注意されるだけで済んだ。
だけどハッキリと断言すると、今の問題くらい先生の話を聞かなくても木葉には簡単にとくことが出来る。
くどいようだが、天使は人間より知能だって高いのだ。
しかし話を聞いていなかったのに、軽々突然あてられた問題を答えてしまうと注目をあびて目立ってしまう。
…木葉は皆から一目置かれたり、特別扱いなどを受けないで、ただ普通に暮らしたかった。
だから全てにおいて手を抜いて、目立たないように目立たないように、並の人間と違いがないように、と心掛けて生活しているのだ。
…なんか今日は寝坊するし先生には怒られるし……厄日なのかなぁ…?
.
最初のコメントを投稿しよう!