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―AM8:30
「だめか………」
遥也は昨日木葉が通った時間がすぎてもあきらめきれずにそこで待っていたのだが、ついにそう零したのだった。
そして肩をおとした……。
テンションが下がったせいか風がいつもより冷たく感じる……。
「……はぁ」
溜息をつく。
やっぱり見間違いだったのだろうか………
よく考えたら人が屋根を伝うわけがない――。
遥也は誤魔化すようにそう自分に言い聞かせ、撮影現場へと戻った――。
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