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―AM8:00。
「ん~??今何時~??」
木葉はもぞもぞとゆっくりながら動きだし、布団の中から手だけをだして手探りで目覚まし時計を探し、そうだと思われるものを手に取ると布団の中へと勢いよく引き込んだのだった。
「ん~?
8時かぁ…。ん?8時…?!」
ガバッと木葉は布団をはいで起き上がり、信じられないといったような顔をしてもう一度時計を確認した。
「本当に8時過ぎてる?!」
や、やばい…!!
まさかの遅刻ー!!?
「嘘でしょ~!?」
そして改めて時間がやばいことに気がつくと、木葉は勢いよく布団から飛び出し、そう叫びながらバタバタと準備を始めたのだった。
彼女はこれでも現在無遅刻無欠席なのだ。
今日はたまたま珍しく二度寝をしてしまったのだが、いつもはちゃんと早くに起きて学校へ行っている。
彼女は絶対に学校を休みたくないし、遅刻もしたくないからだ。
そしてその理由は単純で。
木葉が通う学校では、三年間無遅刻無欠席だと何か良い特権がもらえるという噂があるからなのだ。
本当のところは解らないが、やってみるにこしたことはない。
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