2123人が本棚に入れています
本棚に追加
「せ~のっと!!」
ピョンッピョンッ!!
しかし彼女は急いでいるからか、バレたら……などと全く考えずに堂々と器用に屋根を伝っていく。
…それにしてもやはり天使。
美しいとしか言いようがない光景だった。
容姿もそうだが、動きも華麗だ。
天使は並の人間より美しいし全ての能力が人間より上まわっている訳だから当然だと言ったらそれまでだが。
「これならギリギリ間に合うかな……」
そして学校が見えてきたあたりで、携帯をポケットからとりだして時間を確認し、白い息を吐きながら木葉は小さくそぅ呟いた。
…そんな時だった。
「………な?!」
どこかからかそんなまぬけな声がしたのは…。
しかし木葉は急いでいた事もあり、全く気にもとめずにそのまま学校へ向かったのであった。
最初のコメントを投稿しよう!