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真っ直ぐ伸びてくるローリーの『炎の蛇』を後ろに跳躍して避ける。
つい今まで自分がいた場所にその炎の蛇が炸裂し、熱を持った爆風が広がる。
跳躍して直撃は避けられたが、熱風から逃れることは出来ず、かなり後ろまで飛ばされた。
空中で崩れた体勢を何とか立て直して着地した瞬間、目の前に広がる爆煙の中から突然姿を現したローリーの勢いづいたミドルキックを受けてしまう。
ガードは間に合ったが、炎を帯びた、しかも法力の解放によって身体能力が上昇しているローリーの蹴りを止めることは出来ず、そのまま蹴りの方向に身体を擦りながら吹っ飛ばされた。
そして、ドームの分厚い壁に激突する
「ハアッ!」
ローリーが法力の炎を集め、再びこちらに向けて放った。
あれは流石に避け切れそうもない。
仕方ないですね…………。
法力を解放した。
「ほお、これはこれは……」
ローリーがその能力を目の当たりにし、笑みを浮かべる。
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