アナスタシア~崩壊と残骸~

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急いで足を引き抜こうとする。 このままでは攻撃はおろか、防御も出来ない。 強い衝撃を受けた瞬間、身体が粉々に砕けるなんてのは御免だ。 しかし、両足は完全に床と一体化して凍っており、引き抜くのはもはや不可能だった。 「もうただのアイスバーね」 キリアがゆっくりと立ち上がる。 そして、右手に白光を纏う。 「До свидания(さようなら)」 キリアがそう言い、白光を纏った右手をこちらに突き出した。 そしてその次の瞬間、全てが終わった。
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