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パラパラとドレインの上半身と頭の『欠片』が散らばる。
ドレインの脳が破壊され、完全に死んだため法力が消滅したために少し経つと、ドレインの身体の角張った硬そうな『氷の欠片』は『肉片』へと変わり、『肉体』へと戻った下半身や肉体から一気に内臓や血液が溢れてきた。
勝った…………。
とうに限界を超えていた身体が崩れ、その場で倒れ込んだ。
しばらくすると、自分が来るときに使ったエレベーターが作動し、一度下に降りてから再びこちらに上がってくる。
警戒して銃を手にするが、持ち上げるのも辛かった。
「キリア!」
エレベーターからクレアが飛び出す。
「大丈夫?」
「なんとかね……」
力強くは言えなかったが、クレアは笑顔で了承したようだった。
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