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~アナスタシア基地・地下5階、メインルーム~
「あら?」
シェーキーがモニターを眺めてとぼけたような声を出した。
「『ボス』がやられたみたいね」
ジャックが軽く操作すると、モニターには、上半身が文字通り粉々になったアナスタシアのトップの姿が映し出されていた。
あれだけグロテスクな状態になっていれば、生きている可能性はほぼないだろう。
「これじゃあ、このままここにいても金にならないわね」
シェーキーはそう言うと、そのまま出口に向かい始めた。
「またニューヨークに遊びに行くことにするわ。
またね、リベリオン。
ジャック、ジェイドに宜しくね」
それからすぐにシェーキーの姿は見えなくなる。
「まるで急な用事の出来たティーンエイジャーだな。
…………さて、大丈夫かリベリオン?」
ジャックに手を取られ、機材や壁の瓦礫に突っ込まれていた身体を引っ張り出される。
「奴を追わないと…………」
「どうせ今更追いつけないさ。
それに、今のお前じゃとてもじゃないが奴には勝てないのが分かったろ?
せめてなまった身体の感覚が戻ってからにしろ」
「……ちっ…………」
ジャックの言う通り、今の自分ではシェーキーに勝つのは無理だった。
それに、たとえ万全の状態だとしても…………。
それからそこに、今にも倒れてしまいそうなキリアを含めた3人がメインルームに到着する。
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