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~ロシア・モスクワ郊外、私有飛行場~
「それじゃあキリア、元気でね」
デニスの飛行場でいつでも離陸出来る態勢まで整ったプライベートジェット機の前で、サリーナが別れを惜しみながら言った。
「とても楽しかったわディック、いつでも遊びにおいで。
キリアを宜しくね」
サリーナだけでなく、マリア、クレアとも名残惜しい様子で別れのハグをする。
「ジャック、また会いましょうね」
「ああ、何かあったらまた連絡してくれ」
そしてジェット機に乗り込み、高級ホテルのスイートルームのような機内の窓から外に向けてキリアと一緒に手を振る。
すでにジェット機から距離を置いていたサリーナ達だったが、こちらに小さく振り返した。
しばらくしてからジェット機が走り出し、ロシアの大地から飛び立った。
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