In The End

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「なあ、キリア……」 リベリオンが今度はこちらを見据える。 月を背にしているリベリオンの顔が逆光で見えず、シルエットしか分からなくてもその冷たく、鋭い視線はすぐに感じ取れた。 「お前はどうする?」 「……えっ?」 「俺と一緒に自分の世界を取り戻すか………」 リベリオンの声のトーンが更に冷たくなる。 「………スレイヤーに誓わされた忠誠を守り、俺を殺すか?」 今、自分と会話しているリベリオンがまるで別人のように思えた。 いつものようにジョークも言わず、笑ったりもしてくれない彼が誰なのか、分からなくなる。 「リベリオン、お願い…………。 私はあなたを救いたいの………。 あなたは今、混乱しているだけよ。 戻って来て、リベリオン………」 その願いも、リベリオンは冷たく笑って一蹴した。 「もう俺のことを『ディック』とは呼ばないんだな。 だけど、あんた達はどうかな、ジェイドにジャック!」 直後、辺りに潜んでいたスレイヤーのメンバーが一斉に姿を現した。 全員が上級幹部の戦闘員である。
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