プロローグ

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「お?」 朝、散歩がてら庶民共を観察している途中、道端で何か光る物を見つけた。 「―――携帯か」 その携帯を、何気なく拾う。 「それにしても古い携帯だな」 古い……ってか古すぎる。アンテナでかいし、カメラが付いてない。終いにゃ白黒だ。こんな古い携帯始めて見た。 「落とし物……だろうな。警察に―――いや、アドレス帳に載ってる奴に電話した方が早いか」 充電は満タン。俺の携帯は家に置いてきたからな。悪いが直接掛けさせてもら――― ブゥゥゥゥゥゥン と、向こうから猛スピードで黒塗りのワゴン車が走ってくる。あぶねぇなぁ―――
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