─ 恋溺 ─

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想い想われの 世界に浸ってた。 ただ..ただ.. なんの根拠もなく 君との永遠を 私は信じていた。 でも,君と私が創ったのは 『永遠』ではなかったね。 選んだ別々の道は お互いの幸せと笑顔で 包まれているハズだよ。 あの頃の私は君に 恋をした..。 子供のような 可愛らしい恋を..。 今の私は独りで 歩いているよ。 君が居なくても 幸せと笑顔で いっぱいなこの道を。 この道を探し続けた 時間は何ひとつ 無駄じゃなかった。 一瞬一秒の出来事でも 私を大きく成長させたり 簡単に突き落としたり..。 あれから私が 恋をしていないのは まだ君が好きだから。 そう思っていた..。 でも,今までの時間が 教えてくれたんだ。 私逹が創ったのは 小さな..小さな恋。 幼かった私逹の 小さな..小さな遊び。 もう,疲れちゃった。 遊び相手を見つけるコトも その人と一緒に遊ぶコトも 全部疲れちゃった。 私は君に恋をした。 それは..それは.. ずっと前の過去の話。 私は君に恋をした。 それは..それは.. もう,未練のナイ恋。 そんな風に 思わせてくれたのは 今までの時間だった。 私は独りでも ちゃんと大人になるよ。 だから.. 君も早く大人になって 再会した時は 友逹として話をしようよ。
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