アスタロト

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「ようこそ高級SMクラブ『アスタロト』へ…」   私はいつものコスチューム。 バカトリオは天井から吊してある。 はギリギリ足先が届く程度の高さに調整している。 騒ぐバカトリオに花音は笑い掛ける。   「貴方たちへの最初のプレゼント」   バカトリオはつん裂くような悲鳴を上げる。 男たちを吊す鎖は電流が流れる細工をしているのだ。   「夢の世界…。 跡なんて残したりしないわよ? 薬とオモチャで『死なせてくれ』って泣き叫ぶほどの天国を見せてあげる」   花音が笑いう。 天使のように…。 生まれながらの女王。 そんな部屋の外では紅月が笑いながら歌っていた。   「アスちゃんの本性あらわるあらわる~」   この後を想像してか、ニヤニヤと笑っていた。 二日間、『アスタロト』からは悲鳴が絶えることは無かった…。 女王陛下アスタロテが使っている『アスタロト』というこの店と同じ名前の部屋。 アスタロトは地獄の王子で恐怖公として怖れられたサディスト。 そしてアスタロテはアスタロトと同一人物とされる女王。
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