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「あれ?アスちゃんがチョコレート食べてるなんて珍しいね」
声を掛けて来たのはこの店で一番のハード女王の紅月姉様だった。
アスタロテだからアスちゃん。
ちなみに『姉様』と呼ぶのは店の規則。
「ん~?たまにチョコが食べたくなるんだよね」
紅月姉様は妖しく笑った。
「知ってるアスちゃん?
チョコレートは昔、媚薬として使われてたんだよ。
そしてアルコールは正常な脳の働きを奪い去る…。
今日のアスちゃんはハードかなぁ?」
まるで歌うように楽しそうにそう言いながら去って行った。
部屋に入ると背広を着たままの高木さんが立っていた。
「何ボーッとしてるの?私が来たらさっさと服を脱ぎなさいッ!!」
ピシッと鞭が飛ぶ。
男がいそいそと服を脱ぎ始めた。
「今日はどうやってお前をいじめてやろうか…」
心がざわめく。
嗚呼、この男を泣かせたい…。
平伏して許しを乞う姿を…見たい。
その日の私は紅月姉様が予言した通りになった…。
悲鳴が快感。
だけど相手が嫌がることはしない。
Mの快感が解るからSも興奮し、MはSに身体を委ねられる…。
それがSM。
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