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悪魔というのは随分身勝手な生き物だ。
嫌になるぐらい。
~保健室~
「これを私に下さるのですか?ありがとうございます😃」
「うちのクラスの他の女子全員はモテモテの転校生にあげていましたよ(皮肉)」
「でも、貴女だけは彼の悪魔の魅力にはかからなかった。天使アレフ様の加護があるからですかね😁」
「それ関係無いと思います。失礼しました。」
不機嫌…今頃になって天使アレフの生まれ変わりと言うだけでうんざりしている。
そんなに立派な天使アレフ様が何故私を器に選んだのか分からない。いい迷惑だ。
「ユッキー、ご機嫌ななめね。何かあったの?ランチは楽しく食べましょう😃」
「夜未…もうランチの時間なんだ。今日早く感じるな。」
「今日ランチ食べたら帰れるからじゃない?牙城君はどう思う?」
「ああ、早く帰れて嬉しいな😃なぁ、ユッキー?」
「…馴れ馴れしいですよ。名前で呼んで下さい!」
「固い事言うなよ。眉間にしわよってると可愛い顔が台無しだぞ。」
「軽いのは嫌いです💢私の近くに寄らないで下さい!」
「ユッキー、牙城君と何かあったの?」
「何でも無い!」
周りの女子は、牙城凱と私の関係を怪しく思っていた。
周りの女子への対応と私との馴れ馴れしい態度が違うからだ。
「さてと、ご飯も食べたから帰ろうかユッキー?」
「自分のお家にお帰り下さい😃💢(絶対に家に入れないから!)」
悪魔カイルの帰る家なんて何処にもない。
…と思ってたのに彼は意図も簡単に我が家に入っていたりする。
「只今帰りました。」
「よぉ、遅かったなユッキー😁」
「…悪魔がうちに何故いるんですか?😱千代様~!?」
「騒々しいですよ、雪麻さん。一体何事ですか?」
「悪魔が何故家にいるんです?」
「天使アレフ様の生まれ変わりの雪麻さんを守って下さる悪魔なら大歓迎ですよ😃」
「そんな事一言も聞いてませんが💦うちは、天使神様を崇拝していたのでは無かったのですか?」
「時代は新しくなったのですよ✨」
千代様迄彼の悪魔の虜にされたみたいだった。…となるとお母さんも同じ事だろう。
頭が痛い事だ。
「学校ってのは楽しい所だな🎵ユッキーを護りながら楽しく生活出来るならいつまでもいたいぐらい快適な場所だぜ。」
「…出て行け!💢私は、貴方に守って下さいなんて頼んだ覚えはありません。悪魔の世界に今すぐ帰って下さい!」
「そんなに嫌なのか?」
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