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悪魔カイルは、私にきつく拒否されて家から出て行った。
「普通に生活したいだけなのに悪魔とか天使とかうんざりなのよ!」
感情的になる。普段の私は、冷静で真面目で…なのに今は違う。
あのライブから私は変わってしまった。
悪魔カイルと出会ってからおかしくなったのかもしれない。
「雪麻、どうしたの?」
「お母さん…何でもないよ。」
「雪麻の様子がおかしかったから心配したのよ。大丈夫ならいいわ。」
優しい母の言葉。感情的だった自分を反省した。
「お母さん、私は普通の女の子とは違うのかな?天使アレフ様の生まれ変わりだからって他の子とは違うの?」
「いいえ、何も変わらないわ。雪麻を苦しめていたのね。貴女は、天童子雪麻よ。天使アレフ様とは関係ないわ。」
「お母さん、ありがとう😃」
悪魔カイルも天使フィルス様も私を天使アレフ様の生まれ変わりだからとか言うけど私は天童子雪麻でアレフ様じゃない!
潜在能力として引き出されたら私が天使アレフ様の…って認めるけど今は天使と悪魔に関わりたくないと思う。
「カイル嫌われたね😓」
「リノス、同情してるのか?」
「違うよ、カイルの行いは彼女を傷付けてるから嫌われるのも仕方ないんじゃないかな?」
「じゃあ、どうすればいいんだ?」
「感情的になるな、カイル。お前の悪い癖だぞ。相手は人間の女の子だ、無理もない。」
「そうですよ、優しく丁重に扱ってあげて下さい。天使アレフもその事が原因でケンカの元になったんですからね。」
「嫌な事を思い出させるなよ😠」
「アレフは男だったけど麻雪は女の子なんだよ😃女の子の扱いになれてるカイルが手を焼くなんて難易度高いね(笑)」
「リノス…お前誰かに似てきたな😓」
「それは私の事ですか😃」
悪魔カイルとその友達の悪魔達…彼らはライブ会場でカイルの後ろにいたジャスティスのメンバーだ。
「今日の月はいつもと違いますね。何か嫌な事がおきる前触れでしょうか?」
「魔界に帰らない理由聞かないのか?」
「魔界の変動が理由なんじゃないの?カイルのお兄さんが原因だよね。カイルは優しい悪魔だから魔界には必要ないって言われて追放された…」
「今の魔界なんかに帰るつもりはない。プライドが高い俺なら分かるだろ?」
「分かるよ、僕達もカイルに賛成だからついてきたんだけどね。カイル、一人で悩まないで僕達も頼ってよ😃」
「リノスありがとう」
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