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『それじゃあいくの。』
『あ、あぁ』
さて、みなさん今現在ことみの手には〔あれ〕が握られています。今いかがわしい事を考えた君……………『♪♪~♪~※~♪Σ~Σ※~※♪※♪~Σ※♪』
『のぅ!?』
バイオリンなんですよね。前庭で聞いたときよりひどくなってる………
杏……今だけは耳栓、オマエの指定価格で買わせてもらいたいよ……
『うっとり』
あぁ………
ことみ、俺なんだか眠たくなってきたよ………
あ、母さん。え?あなたはまだ来ちゃダメ?そんなんだけどコレはちときついんだよ……。母さん…苦笑いしないでぇ
『朋也くん?お休み?』
『っ……いや、まぁ本当にお休みしかけたよ』
『朋也くんもうっとり?』
『あぁ。うっとりだよ』
気を抜いたら本当に逝ってたな。
『それではもぅ一きょ『ことみ、飯にしよう!』………朋也くんいじめっこ?』
『ぃや、頼むから飯にしよう。』
『わかったの。それじゃあ支度するから朋也くんはゆっくりしてて』
『そぅさせてもらうよ』
と言って俺は真っ白な椅子に腰を掛けて真夏の空を見上げた
今日は一段と暑いなと思いつつ目蓋が自然に下がってきた。
俺はいつもどうり玄関から入らずに庭の垣根のしたからことみちゃんの家の庭に入った
「やぁ朋也くん。いらっしゃい。」
おじさんが少しだけ茶色いのが付いた白い椅子に座ってた
「こんにちはおじさん。ことみちゃんは?」
「さっき起きたところだよ」
おじさんはタバコを灰皿に押しつけて答えてくれた
「あら、話し声がすると思ったら朋也くんじゃない。待っててね今ことみちゃん呼んでくるからね」
おばさんが真っ白なエプロンをしてことみちゃんを呼びに行った
そしてすぐにことみちゃんが奥から出てきた
俺は近くによってことみちゃんの手を握ろうとして………目が覚めた
『起きた?朋也くん』
『ことみ………ちゃん?』
『???』
『んっ………あれ?寝てたのか俺』
ぅん涎は出てないな
『少しだけ寝てたの。正確には17分39秒寝てたの』
『何でそんなに正確なんだよ………』
『…………乙女のインスピレーションなの』
『うぉい』
よし。寝起きでも突っ込みは出来るぞ
『それより朋也くん。ご飯出来たの』
そういえばほのかにいい香りが漂ってた
『そっか。よし食べよう腹減ったぞ俺は』
『了解なの。』
昼食を食べ終えた俺たちは………
『うっとり』
『ぅ………あ』
いや〔俺〕はまた母さんに会っていた。
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