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男の子「う……うぅ」
(今にも泣きそう)
グゥバ「ケーキはグゥバが食べてあげるから、泣かないで。ほら、にぃっ」
メイ「なんでケーキを嫌いなのかなあ、ケーキはとっても美味しいのにぃ」
(ひとりごと)
男の子「ねぇ、早く僕を助けてよぅ……もうケーキはイヤだよぅ」
メイ「そうだね……なんでケーキが降ってくるのかわからないし……悪夢食べちゃおう! グゥバ!」
グゥバ「はーい」
(もぐもぐしながら返事)
ナレーター「グゥバは、男の子のおでこに、自分のおでこをあてました。するとどうでしょう、今までケーキにあふれていた空間に、ケーキは一つ残らずなくなってしまいました」
メイ「完了!」
グゥバ「もう少しケーキ食べたかったなあ……」
ナレーター「しかし、わいわい喜ぶ二人を、ラビとダァダは難しい顔で見つめています」
ラビ「有り得ない……」
ダァダ「手抜きもいいとこね」
メイ「これでもうケーキは降ってこないよ!」
男の子「本当……?」
グゥバ「うん、本当だよ!」
ナレーター「メイとグゥバは、得意そうに胸を張りました」
男の子「ありがとう、ありがとう」
メイ「どういたしまして」
ナレーター「このあと起こる事態にも気づかずに」
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