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枕のきしむ音で気が付いたのか、華月が声をかけた。
あたしがプリントを気難しそうな顔で見ていたせいか、心配しながら頭を撫でる。
具合大丈夫?って聞きたいのはこっちの方だ。なんて、華月の心配をしてみても、頭を撫でられているせいか懐かしさでいっぱいになって落ち着いてしまう。
華月にはかなわないや…。
『かーくんには、かなわないなあ。』
?
???
一瞬あたしの脳裏に何かが駆け抜ける。
なに?
この感覚?
昔の、記憶?…追憶?
「…星華?
星華!!
おい!しっかりしろ!!!」
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