完璧な計画

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大きな玄関で靴をはきながら、いつもと同じセリフを口にする。 「じゃぁ、行ってくるね。」 お母さんが心配そうに見守る。 心配症のお母さん的には娘に泥棒をさせたくはないらしい。 でも、小さい頃から決まってたこと。 「うん、気をつけて。 今日は何時ぐらいに帰れる?」 靴を履き終わり、立ち上がる。 そして、振り返って笑顔で答える。 「今日は大きい仕事だから。 帰りが遅くても気にしないで。」 そう、今日は市内でも有名な大豪邸である土御門(ツチミカド)家に泥棒に入るのだ。
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