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あれ…1人足りない。
あたしの計算が正しければ、次男が来てない気がする。
「おい。本当に華月(カズキ)は向こうで待ってるんだろうなぁ。」
土御門家の主である勘九郎(カンクロウ)が、せっせと荷物を運んでいる執事に聞く。
華月というのは、あたしもどこに行ったのか気になる次男。
「はい。旦那様。
ぼっちゃんは、そう先ほどの電話でおっしゃってみえました。」
「あぁ、そうか。」
ラッキー。
あたしが聞きたかった言葉がすぐ入ってきた。
全員が別々のリムジンに乗り込み、家を出ていく。
はぁ…っとやっとおわったぁ。あたしはため息をもらしながら、さっきまで込み合っていた裏口の前を横切る。
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