第一章‡スタート地点

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  春。 この時期は沢山の学校は始業式。 そして入学式。   新しい制服。新しい友達。 新しい出会い。新しい学校生活。 全てが新しくなっていく。   高橋 春華 15歳 この少女もこの春から桜桃学院へと入学する。   待ちに待った新しい高校生活。 胸に期待を膨らませ朝を迎える。   入学式という事もあり、空は満面の快晴。 心地良いスタートを迎えてくれているのか、窓の外からは満開の桜が咲き誇る。小鳥の囀り。窓の外からは小学生か、賑やかな話し声と笑い声。 誰も彼もが新しいスタートを楽しみに迎えている。   目覚ましが鳴るよりも早く目覚めた春華はパジャマから新品の制服へ袖に腕を通していく。   「春華~!起きてるの?朝ご飯出来てるわよ!」 「今行くー!」   最後にブレザーのリボンをしっかり締め、鞄の中身を最終確認してから階下へと降りていく。   母親が用意してくれた朝ご飯は、とても質素に目玉焼きとお味噌汁。そして何故か鰤の照り焼き。   登校時間にはまだ時間がある為、春華はのんびりとご飯を口に入れていく。   「そういえば南ちゃんはいつ迎えに来るの?」   …………。   「あッ!」  
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