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男は疲れていた。
仕事や恋愛に
少しだけうんざりしていた
ため息が止まらない。
愛した相手に
辛く当たられて
逃げたくなった
そんな時
久々に母が家に来た。
あまり語らず
貯まった洗濯物や
洗い物を片付けている
男は、ぼーっとその様子を
見ている
掃除を手早く終わらせると
母は一言
「頑張りぃね」
その一言に総てを乗せて
放ってきた
ドアが閉まる音と共に
はっと我に帰る。
今更言葉を返しても遅いが
独り言のように
「うん」
それだけは返した
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