神の逆鱗に触れたおにぎり

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そこにいたのは、小学生くらいの女の子。パッチリした目に、胸まである緩やかなパーマのかかった栗色の髪。顔は小さくて、手足は細長い。 お人形のよう、というのはきっとこんな子のことを言うんだろう。こりゃ将来美人になるなぁ… 「おぅテナ。どうした?」 軽く手を挙げ上機嫌なソウマとは対照的に、テナと呼ばれたその女の子は怒りを露わに詰め寄る。 「おぅ、じゃありませんよ!いつまで下界視察をなさるおつもりですか!天界でじぃが怒り狂っております!早急にお戻りください!!」 早口でソウマを叱るテナ。外見に似つかわしくない大人びた口調にあたしはただ驚いて目を見開いたが、ソウマは瞬時に険しい顔つきになり舌打ちをした。 「ちっ…クソジジイめ俺の楽しみを邪魔しやがって。」 「ジジイなどという言葉を使ってはいけません!さぁ戻りますよ!…って…この方は?」 「へ?あ…」 急に話を降られてどうすればいいのかわからず、ソウマを見て助けを促す。 それに気付いたのか、ソウマは「あぁ、」と言ってあたしを見ながらにっこり…というかニヤリと笑った。 …その面に妙に神経が逆撫でられ、拳を叩き込んでやりたくなったのは内緒。
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