第一幕ー始まりの蝶の如くー

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鈴村『ごちそうさまでした。美味しかったです。』 若菜『お粗末様でした。』 鈴村『では、私はこれにて…』 若菜『はい。明日もまたよろしくお願いしますね。』 鈴村『はい。刹那ちゃん、雅ちゃん、また明日。』 刹那『はい。また明日。』 雅『ごきげんよう。』 バタンー。 若菜『さて、もう遅いから早く寝なさい。明日も学校でしょ?』 雅『そーね。わかったわ。おやすみなさい。』 刹那『おやすみなさい、母さま。』 若菜『おやすみ。』 と、顔に微笑みを見せながら、手を振った。 雅は困っていた。 それはーー。 刹那『ねぇ、雅!!私ねっ鈴村さんのことが好きみたいなの!!』 雅『え…?』 刹那『恋って不思議ねぇ。その人の前だと、あまり喋れないのよ。』 雅『そうなの…。頑張ってね、刹那。』 刹那『ええ、ありがとう、雅!!』 (そういうしかなかったーー。 だって鈴村さんは、 いつも、刹那のことを見ていたー。 私も、すぐわかった。 この二人は、本当は両思いで、 私は、邪魔者でー。) 入れるわけがないー。 せめて、私の気持ちを、届けられるならー。)
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