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鈴村『ごちそうさまでした。美味しかったです。』
若菜『お粗末様でした。』
鈴村『では、私はこれにて…』
若菜『はい。明日もまたよろしくお願いしますね。』
鈴村『はい。刹那ちゃん、雅ちゃん、また明日。』
刹那『はい。また明日。』
雅『ごきげんよう。』
バタンー。
若菜『さて、もう遅いから早く寝なさい。明日も学校でしょ?』
雅『そーね。わかったわ。おやすみなさい。』
刹那『おやすみなさい、母さま。』
若菜『おやすみ。』
と、顔に微笑みを見せながら、手を振った。
雅は困っていた。
それはーー。
刹那『ねぇ、雅!!私ねっ鈴村さんのことが好きみたいなの!!』
雅『え…?』
刹那『恋って不思議ねぇ。その人の前だと、あまり喋れないのよ。』
雅『そうなの…。頑張ってね、刹那。』
刹那『ええ、ありがとう、雅!!』
(そういうしかなかったーー。
だって鈴村さんは、
いつも、刹那のことを見ていたー。
私も、すぐわかった。
この二人は、本当は両思いで、
私は、邪魔者でー。)
入れるわけがないー。
せめて、私の気持ちを、届けられるならー。)
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