23人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日ー。
刹那、雅。『いってきまーす!!』
若菜『はい、行ってらっしゃい。気をつけてね。』
刹那、雅『はーい。』
家の前には、ある人物が。
?『おっす、二人とも。』
雅『こっ孝介!!』
刹那『孝介君。』
雅は嫌な顔をしながら、孝介に問いつめた。
雅『なに?今日はどうしたのよ。朝練は?』
孝介『今日は朝練ないんだよ!
それで、たまには一緒に行くのも、いいかなぁと。』
雅『ふーん。まぁ、いいや、いこっ刹那!!』
刹那『ええ。』
孝介『って、おいまてよ、こら、雅!!!』
昼休みー。
雅と孝介は、日直の仕事で廊下を歩いていた。
雅『あのさぁ』
孝介『なに?』
雅『なんで昼休みにあんたと日直の仕事しなきゃいけないのよ。』
孝介『仕方ないだろ?席、隣なんだから。』
雅『はぁ~。』
孝介『……ため息はひどいだろ?』
雅『わーるかったわねぇ。』
雅は不機嫌で、孝介も少しイラつき始めた。
孝介『…お前さ、まだ鈴村とか好きなわけ?ったくどこがいいんだか』
いきなりその人のことを話したので、戸惑う雅。
雅『…!!なによ、いきなり!』
孝介『アイツは刹那のことが好きなんだろ?お前、大丈夫なのか?』(なんで、こんなこと、いわれなくちゃイケナイの?)
雅『……!!!なんでそんなこと言うの?
孝介なんか、なにも知らないくせに…!!!』
孝介『知ってるよ!!!』
ザザッ…!!
荷物が、下に落ちた。
雅『孝介…?』
孝介は壁に手を当て、こう答える。
孝介『…お前だって…知ってんだろ?あの二人は、もう両思いっだってことは!!…だからっ…』
雅『だからなによ!?いけないことなの?…私はっ…』
孝介『『お前何もやってないじゃん!!!!』』
雅『……!!』
孝介『お前は…お前の考えは、あの二人が両思いだから、邪魔しちゃいけない、とか思ってんだろ?
そんなのっ…逃げてるだけじゃねぇかよ!!!…
返事を聞くのが怖い…
臆病者だよ!!!!!』
雅『……!!!』
雅は、目に涙を浮かばせていた。
体も、震えている。
孝介『負けるの嫌なら、奪って見せろよ!!!!
力づくでも、奪ってみろ!!!
自分ができるところまで頑張ってみろよ!!!』
雅『っっ…!!!』
雅は泣きながら、その場を去った。
孝介『みっ雅!!』
最初のコメントを投稿しよう!