第一幕ー始まりの蝶の如くー

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翌日ー。 刹那、雅。『いってきまーす!!』 若菜『はい、行ってらっしゃい。気をつけてね。』 刹那、雅『はーい。』 家の前には、ある人物が。 ?『おっす、二人とも。』 雅『こっ孝介!!』 刹那『孝介君。』 雅は嫌な顔をしながら、孝介に問いつめた。 雅『なに?今日はどうしたのよ。朝練は?』 孝介『今日は朝練ないんだよ! それで、たまには一緒に行くのも、いいかなぁと。』 雅『ふーん。まぁ、いいや、いこっ刹那!!』 刹那『ええ。』 孝介『って、おいまてよ、こら、雅!!!』 昼休みー。 雅と孝介は、日直の仕事で廊下を歩いていた。 雅『あのさぁ』 孝介『なに?』 雅『なんで昼休みにあんたと日直の仕事しなきゃいけないのよ。』 孝介『仕方ないだろ?席、隣なんだから。』 雅『はぁ~。』 孝介『……ため息はひどいだろ?』 雅『わーるかったわねぇ。』 雅は不機嫌で、孝介も少しイラつき始めた。 孝介『…お前さ、まだ鈴村とか好きなわけ?ったくどこがいいんだか』 いきなりその人のことを話したので、戸惑う雅。 雅『…!!なによ、いきなり!』 孝介『アイツは刹那のことが好きなんだろ?お前、大丈夫なのか?』(なんで、こんなこと、いわれなくちゃイケナイの?) 雅『……!!!なんでそんなこと言うの? 孝介なんか、なにも知らないくせに…!!!』 孝介『知ってるよ!!!』 ザザッ…!! 荷物が、下に落ちた。 雅『孝介…?』 孝介は壁に手を当て、こう答える。 孝介『…お前だって…知ってんだろ?あの二人は、もう両思いっだってことは!!…だからっ…』 雅『だからなによ!?いけないことなの?…私はっ…』 孝介『『お前何もやってないじゃん!!!!』』 雅『……!!』 孝介『お前は…お前の考えは、あの二人が両思いだから、邪魔しちゃいけない、とか思ってんだろ? そんなのっ…逃げてるだけじゃねぇかよ!!!… 返事を聞くのが怖い… 臆病者だよ!!!!!』 雅『……!!!』 雅は、目に涙を浮かばせていた。 体も、震えている。 孝介『負けるの嫌なら、奪って見せろよ!!!! 力づくでも、奪ってみろ!!! 自分ができるところまで頑張ってみろよ!!!』 雅『っっ…!!!』 雅は泣きながら、その場を去った。 孝介『みっ雅!!』
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