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ため息をつき、こう呟く。
孝介『…荷物…全部、運べってかよ…。
俺も、馬鹿だよな…』
雅は、屋上で、空を眺めていた。
雅(そうだよ…。孝介の言うとおり…
私は逃げてるだけー。
告白するのが怖いだけの、臆病者、だ…。)
キーンコーンカーンコーン…
雅(チャイム鳴った…。別に、いいや…
日直はアイツに任せよ…)
(ー私は、鈴村さんが好き。
誰にも負けない。この気持ち。
好きって気持ちは…。
ホントは怖い。
敵わないかもしれない。
だけどーー。)
放課後ー
孝介(ったく…あいつ授業サボりやがった…結構言いたい放題言ったからなぁ…。
傷ついてんの、か…。)
ガラッ!!
孝介『!!!』
教室のドアに、息を上げる人物が。
孝介『雅…!!』
雅は黙って、孝介の方に近づく。
雅『孝介。』
孝介『はい?』
雅『私っ…頑張るから!!最後のさいごまで諦めないから!!
だからっ…さっきは、ありがとう…!!』
孝介『………!!!』
孝介はただひたすら呆然としていた。
『じゃ、それだけ。またね!!』
バタンー!!
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