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「おはようございます、山中先生!!」
「おはよう、ナナ」
「これ、あたしの弟とその友達。先生のクラスになったみたいだからよろしくね。」
ナナ先輩は山中先生と親しいみたいで、俺たちの頭をつかんで無理矢理おじぎさせながら山中先生に俺たちを紹介した。
「じゃあ、君が安保孝史くんね。一番前の列の一番右の椅子に座って。荷物は椅子の下に。」
山中先生はマニュアルみたいな紙を見ながらタカに指示した。
タカが座ったのを見届ける前に、俺のほうに顔を向けた。
「えっと…」
『高下光輝です。』
「光輝は三列目右から二番目に座って。」
『はい。』
いきなり呼び捨てかよ。
と思ったけど、山中先生はエレガントな見かけによらず、なかなかフレンドリーらしいことがわかった。
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