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俺が山中先生に指示された席についても、周りにはあまり人はいなかった。
早すぎたんだろうなと思ってタカのところに行こうか迷ったけど、立ち上がれるような雰囲気でもないのでやめておいた。
しばらくして、俺の隣のやつが来た。
見た目は真面目そうだったけど、耳には無数にピアスが開いていた。
「お前、三組?」
気にしない素振りで携帯をいじってた俺に、そいつはいきなり声をかけてきた。
『おぉ。お前も?』
「うん。俺、外田信宏。ノブってよんで。」
『俺は高下光輝。よろしくな。』
それから入学式が始まるまで俺はノブとずっと話してた。
ノブは市内でも俺らの中学と同じくらい荒れてたところに通ってて、高校入るために金髪だった髪を染め直したらしい。
一組に同中だった彼女がいて、アミちゃんっていうらしい。
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