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しばらくして周りがざわついてきて、新入生のほとんどが集まったことを知らせるように吹奏楽部が演奏を始めた。
余興みたいなもんだと思う。
俺のノブと反対側の隣にはスポーツ万能ってかんじのさわやかなやつが座ってた。
「よう。名前は?」
ノブが人なつっこく話しかけた・
「外崎(トノサキ)直也。よろしくな。」
外崎直也。通称トノとも、俺はすぐに打ち解けた。
トノは中学時代ラグビーをやってたらしく、高校に入ってからも続けるんだと意気込んでいた。
トノと話初めてすぐに、教頭が軽く今日の説明をした。
入学式が終わったら、写真を撮って、クラスに分かれてホームルームをする。そのあと玄関の近くのホールで春休み中に注文したジャージと柔道着を受け取るらしい。
「体育に柔道あるなんて最悪。」
明らかにひ弱そうなノブが嫌そうに呟いた。
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