定番の怪談伝説

白い手

A,B,Cの三人組がキモ試しに、ある廃校にやってきた。

その学校ではさまざまな怪奇現象が起きるという。

三人は廃校にやってきたものの闇の中に浮かび上がる校舎に圧倒されて立ちすくんでしまった。

しかしこの中で一番度胸のあるBさんが

「なんだよお前ら根性ないな！俺一人で行ってやるよ！一番上の階まで行ったら手を振ってやるからな、見とけよ！」

そう言うと恐怖を必死に抑えながら校舎へと入っていった。

しばらくすると校舎の一番上の窓から白い手が振られていた。

どうやら一番上まで行ったらしい。

「あいつやるなあ。」

AさんとCさんがそう感心していると手は引っ込んで、Bさんが帰ってきた。

「おまえすげーな！まさかやり遂げるとは思ってなかったぜ。」

AさんとCさんがBさんの勇気を褒め称える。

「え？何言っているの？俺やっぱり怖いから途中で引き返しちゃったよ～ごめんな～」

そんな馬鹿なとAさんとCさんが、ふたたび校舎のほうを振り返ると･･･

校舎のすべての窓から白い手が手を振っていた。