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四日目
四日目に、未熟な悪魔は神様と一緒に中の国を見学しに行きました。
神様は優しく人間について未熟な悪魔に教えてあげました。
けれど未熟な悪魔は興味がないのか長い手をブラブラ揺らして遊びました。
神様は揺れてる手を握り優しく語りかけました。
「どうです?人間の哀れみが分かりましたか?」
未熟な悪魔は首を傾けこう言いました。
人。人が生きてる。
神様は未熟な悪魔に問掛けるのは止めようと思いました。
それは呆れではありません。
純粋に見つめる未熟な悪魔を邪魔したくなかったからです。
未熟な悪魔は人間をキョロキョロ見回しました。
飽きる事はせずにずっと。
帰りましょうと神様に声をかけられても未熟な悪魔は中の国から顔を離しませんでした。
ああ、リンゴが美味しそう
未熟な悪魔は名残惜しげに中の国から帰っていきました。
神様と離れ際にリンゴを貰ったので直ぐに未熟な悪魔は上機嫌になりました。
そんな未熟な悪魔が微笑ましく神様はそっと未熟な悪魔の頭を撫でました。
未熟な悪魔はリンゴに夢中でした。
それでも神様は気になりませんでした。
そんな未熟な悪魔が大好きだからです。
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