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  午前三時をまわっても眠くなるどころか 欠伸一つ出なかった。     いつの間にか親の口論も終えていた。 静かになった部屋でベッドに倒れこみ、 退屈に寝返りを打つ。 瞼を綴じて暗闇を感じる。 その中に意識や光の残像が 容赦なく流れ込んで無にはなれない。   起き上がって親指の爪を噛む。    
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