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「くっ、仕方ない。……モナーは諦め」
「何てこと言うモナ!? モナーはまだ生きてるモナ!さっさと助けてほしいモナー!」
不可思議な生き物の口を、なんとか開けながら、ギコに訴えるモナー。
もう、本気で死にそうだと言うことを、その剣幕で語っている。
「でも助けるったってどうやって……って!? おい、しぃ!」
しぃがゆっくりと、その生き物に近づいていく。
「危ないって!」
しかし、そんなギコの叫びに、振り向き際の笑顔で答えるだけのしぃ。尚も歩き続ける。
そして、犬なのかどうかも分からない生き物の足下に寄り、彼女が取った行動。それは――
「よしよし」
「……ハァ?」
しぃがその生き物を撫でだした。
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