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「ま、まぁ、とりあえず探してたもんは見つかったんだ。本命の場所に行くぞ」
「そうモナね」
いざ二人が本来向かおうとした時、しぃが突然有り得ないことを口走る。
「じゃあ行こう♪この子も連れて」
一気にギコとモナーの顔がサーッと青ざめる。
「ハァ!? こんなの無理に決まって」
「駄目……かな?」
しぃが瞳潤ませ、ギコを上目遣いで見上げる。
「うっ……」
それに明らかに動揺するギコ。彼の中では天秤が揺れているのだろう。そしてその天秤の片方に重りを乗せたのは
「ギコ、諦めるモナよ。しぃは結構頑固モナ」
ギコの肩にモナーが手を置いて、一言。
ギコは頭を垂れた。
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