平凡な世界

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「そんな得体の知れないもんになんか、乗れね」 「じゃあ、お言葉に甘えて」 「モナー!?」 何のためらいもなくしぃがゾヌに乗った後、意外にもモナーも同乗する。 「うわあ、ふわふわモナー、ギコもおいでモナー」 テラテラと輝く、軽く茶色がかった毛並に体を埋め、モナーは満面の笑みを浮かべる。 「誰がそんなもんに……、俺は走るぞ」 その言葉を聞いたモナーが、思考を巡らせる。 (強情モナ……あっ、そうモナ) ニヤリとモナーが笑い、しぃへと近付く。 「しぃ、ちょっと」 「ん?何?」
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