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「ギコは……」
モナーが何やらしぃに耳打ちをする。その顔は、ニタニタと悪知恵を働かせている顔だ。
「うん……うんうん。わかった、やってみる」
「あんなもんに乗るくらいなら、走った方が……」
ギコは相変わらず、ブツブツと文句を垂れている。そこに、
「ギコく~ん」
「ん?何だ?」
しぃが走り寄って来た。
「あのね、私、ゾヌにも乗れない男の人って大っ嫌い」
ギコが一瞬止まり……グサリと何かにやられた。
「の、乗る!乗ってやるよ、ゴルァ!」
ギコがブワッと瞳から血涙を流すような勢いで、涙を流すなか、しぃは少しばかり小さく、
「嫌いになんか絶対ならないけど」
と、呟いていた。
そして、ゾヌに乗ってみんなは新スレに向かった。
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